2007年10月19日(金)不思議な主の言葉

ご機嫌いかがですか。勝田台教会の安田恵嗣です。
アメリカのある教会の日曜学校で聖書の言葉を暗記させていたときのお話です。それはローマの信徒への手紙第8章の御言葉でした。

先生は、列のいちばん端の子どもから始めました。「ジョージ、何があなたを神の愛から引き離しますか?」彼は答えました。「わたしは確信しています。死も、命も、天使も支配するものも、現在のものも、未来のものも、力あるものも、高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物も、わたしたちの主イエス・キリストによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです」。ジョージはニコニコ顔です。両親も会衆もニコニコ顔です。
先生は次に行きます。「メアリー、何があなたを神の愛から引き離しますか?」彼女もローマの第8章を暗唱しました。

列を進むに従って、会衆は心配になってきました。というのは、列の最後にいるのは、暖かい笑顔でおっとりして上品、しかしダウン症のレイチェルなのです。レイチェルがローマの信徒への手紙第8章を暗記できるはずがありません。
しかし質問は近づいていきました。「レイチェル、何があなたを神の愛から引き離しますか?」彼はいつもの笑顔を輝かせ、ひとこと言いました。「何も」。

レイチェルは、神の国の一つの譬えです。例え、今はすべてを知ることはできなくても、あなたは、神の愛から私たちを引き離すものは何もない、という約束の中におかれています。