2007年11月16日(金)アッバ、父よ

いかがお過ごしですか。秩父教会の岡本 告です。

我が家の子供が生まれた後、様々な人々が訪ね、お祝いの言葉を下さいました。その中でこんな言葉を何度か聞きました。「パパとママ、先に呼ぶのはどっちかしらねー」私にはこだわりは全くなかったのですが、段々と「やっぱりパパが先じゃないかな」と思うようになってきたので不思議なものです。

さて、「パパ」というのは、この世で最も親しい呼びかけの言葉の一つです。そして私のことをパパと呼ぶのが許されているのは今のところ世界で息子ただ一人です。その息子がミルクが欲しくて泣き出すと、どうしても気がそちらに引かれてしまいます。お腹が一杯なのに泣き続けていると、どこか具合でも悪いんじゃないかと気になります。仕事の関係で何日か会えなかっただけで、随分離れていたように感じます。
最近、神様はこんなに私自身のことを気にかけていてくださるんだ、いや、人間の親である私とは比較にならない程に、そのまなざしを注ぎ、関心を向けていて下さるのだなと思うようになりました。
ローマの信徒への手紙8章15節にこう書かれております。「あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです。」
「アッバ」とは幼児がお父さんに呼びかける本当に親しい呼びかけの言葉です。天地の創造者なる神様をこれ程に親しく呼びかけることが許されるというのは、驚天動地の恵みと言わざるをえません。私達が救い主イエス様を信じる時、私達は神様の愛の御手に導かれて生きる神様の子供としての特権を与えられる、これが聖書の語る福音なのです。