2008年1月14日(月)ロバに乗った王

お元気ですか。新座志木教会の弓矢健児です。

皆さんはロバを見たことがあるでしょうか。ロバは、昔から人間の生活に深く関係しています。日本でも、かつて「ロバのパン屋さん」というお店がありました。これはロバに荷車を引かせて、移動しながらパンを販売するお店です。1960年代頃には全国に広がり、子供たちにとても人気があったそうです。
このようにロバは、見かけは小柄でおとなしい動物ですが、忍耐力があり、とても良く働くのですね。

しかし、それにも関わらず、ロバは馬と比較される時、より劣るもの、価値の低いものと考えられてきました。どうしてなのでしょうか。それは「戦争の道具」として考えた時、ロバよりも、馬の方がはるかに勝っているからです。昔から戦場で兵士を乗せ、戦車を引くのは、ロバではなく馬でした。また、戦争に勝利した王は、ロバではなく馬に乗って都に凱旋しました。優秀な軍馬は王の力の象徴です。

しかし、イエスの場合はそうではありません。神の子イエスは真の王であり、世界の王であるお方です。しかし、それにも関わらず、イエスは馬ではなく、ロバに乗ってエルサレムの都に入場なさいました。それは、イエスがこの世の王とは違って、武器や力で人を支配するお方ではないからです。イエスは、愛と平和によって、人々を治める真の王なのです。