2008年3月13日(木)独り子を与える神

いかがお過ごしでしょうか、東京教会の今井献です。
ヨハネによる福音書3章16節に次のように記されています。

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」。

これは、キリスト教の神とその救いを簡潔に教える大切な聖句です。神が独り子を与えて下さったとはどのような意味でしょうか。

誕生日やクリスマスなどの特別な日に、親が子供にプレゼントを贈るということがよくあります。親からプレゼントをもらった記憶をなつかしく思い出すという方もおられるでしょう。親が自転車をプレゼントするとき、ただ自転車を与えたいだけなのでしょうか。そうではなく、「君がわたしの子であることがうれしい。君の親はわたしだよ」というように、心を伝えたいはずです。少し大げさに言うと、親は子供に、物ではなく、自分自身を与えているのではないでしょうか。

神は、預言者や特別な使者ではなく、ご自身の永遠の独り子をわたしたちに与えてくださいました。その意味は、神ご自身をわたしたちに与えて下さったということです。それゆえ、キリストの誕生、教えと行い、十字架と復活を理解することは、神ご自身を知ることです。
また、キリストにおいてご自身を与えてくださったことが分かると、神を父なる神と親しく呼んで、この方にまったき信頼を寄せる者に変えられます。これがキリスト者です。
キリストを受け入れることで、神を父とする幸いを得てください。