2008年5月29日(木)信じる心と希望

お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
新約聖書ヘブライ人への手紙にこんな言葉があります。

「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです」

世の中、目に見えるもの手で触って確かめることのできるものだけがすべてだと考えられがちです。確かにそれにも一理あるかもしれません。しかし、それだけで人間が生きていく上で必要なものをすべて習得することはできないのです。
まず、人間が生きる上でもっとも支えとなる希望を持つには、「信仰」という「信じる心」が必要です。聖書は、望んでいる事柄を確信するには信仰が必要だと教えています。疑う心が支配するところには希望もないのです。
先ほどの言葉を記した後で、ヘブライ人への手紙は信仰に生き抜いた人々の具体的な例を挙げて、その人たちを賞賛しています。信仰によって望みを確信し、目に見えないものを退けないで、かえって信仰によって目に見えない約束を真摯に受け止めたからです。
希望がないと嘆く前に、信じる心が自分に欠けてはいないか、吟味してみましょう。希望そのものがなくて望みが抱けないということはごくわずかのはず。むしろ、信じる心がないために希望を受けとめられず、希望を持ちつづけることが難しいのです。

きょうのみ言葉・・・「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです」ヘブライ人への手紙11章1節