2008年6月23日(月)十字架と向き合う

いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。

イエス・キリストを信じたいけれどもなかなか信じられないと、いう方もおられると思います。
マルコによる福音書15:39に興味深いことが記されています。

「百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた。そして、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、『本当に、この人は神の子だった』と言った」とあります。

百人隊長とは、死刑が決まったイエス・キリストを侮辱し、十字架にはり付けにしたローマ兵の責任者であったと思われます。この隊長が「本当に、この人は神の子だった」と言ったのです。これこそ、マルコ福音書の書き出し、1:1で「神の子イエス・キリストの福音のはじめ」と記されていることであり、キリスト教信仰の核心です。十字架のイエスについて「本当に、この人は神の子である」と言えるならキリスト教信仰がある、正真正銘のクリスチャンであるということになります。
なぜ隊長はこのことが言えたのでしょうか。理由は「百人隊長がイエスの方を向いて、そばに立っていた」と聖書が書いてあるとおりです。十字架のイエスと向き合ってすべてを間近で見ていたからです。
マルコ福音書は、十字架のキリストと真正面から向き合うことで、このお方が誰であるかがわかるようになるということを、百人隊長をとおして教えたいのです。

イエス・キリストについて興味を持ち、知りたい、信じたいという方は、どうか十字架のイエス・キリストについて、その意味について聖書を通して学んでください。そのために教会の礼拝に出席してください。