2008年6月30日(月)神と人とに愛される

いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。
「神と人とに愛される」ということは、素晴しいことです。抽象的なことのようですが、この言葉はイエスが12歳の時、その成長過程のなかで言われた言葉として有名です。ルカ福音書2章52節にはこうあります。「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。」 

私たちが本当に幸せな人生を送る上で、神と人とに愛されることは欠かせません。知恵が増すこと、背丈が伸びることは人間として成長する上での目安ですが、神と人とに愛されて、はじめて健全な成長といえるのです。そこで神と人とに愛されるためには、まず私たちが神を愛し、人を愛することが、前提となってきます。

そのための一つの手がかりがここにあります。行方が分からなくなった少年イエスを神殿の境内で見つけた両親に、イエスが言われた言葉はそれを教えます。「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」

これは両親への口答えではなく、言い訳でもありませんでした。「私はいつも神のそばにいる。だから誰でも神を愛し、神を第一とするなら、そこに私を見出すのです」と言われたのです。神を愛する人は、いつでも神との交わりの中にいます。そこに神にあって人と人とが出会う場、時と場を超えた愛の交わりが与えられるのです。