2008年8月12日(火)敵を愛する

いかがお過ごしでしょうか。羽生栄光教会の村田寿和です。
新約聖書、ルカによる福音書6章27節、28節にこう記されています。

しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。

この「敵を愛しなさい」というイエスさまの教えは、あまりにも有名です。それは敵を愛することが、世の常識からすれば考えられないことだからです。世の常識では、敵とは憎むものです。私たちは、相手が自分を憎むなら、自分も同じように憎んでよいと、考えてしまうのです。悪口を言われたら悪口を言い返す。侮辱されたら侮辱し返す。これが私たち人間の姿です。けれども、イエスさまは相手の悪意に引きずられることのない、自由な愛をお持ちでありました。そのことが明らかになったのが、イエスさまが十字架につけられた場面です。イエスさまは、御自分を十字架につける者たちのためにこう祈られたのです。「父よ、彼らをお許しください。自分が何をしているのか分からないのです。」

もしあなたが今、イエスさまに敵対していようとも、イエスさまは、そのあなたを自由な愛で、愛してくださっています。そのことをどうぞ、忘れないでください。