2008年9月22日(月)神の豊かな憐れみによって

ご機嫌いかがですか。勝田台教会の安田恵嗣です。
新約聖書のペトロの手紙一 1章3節に次のような御言葉が記されています。

「神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え」。

ここにはキリスト者がどうして神さまを賛美するのか、その理由を挙げています。神様が、信じる者に新しいいのちをお与えになったからであります。「新たに生まれさせ」とは、生まれつきの自然的生命とは違った霊的な生命を与えられることであります。ヨハネによる福音書では、「永遠のいのち」と言って、普通のいのちと区別しています。キリスト者は、キリストに連なることによって、そのような命を与えられ、新しく生まれさせられるのであります。それと共に、信じる者の心には新しい希望が生じてきます。それをペトロは、「生き生きとした希望」と言っています。それは生き生きとした、常に新鮮な希望のことであって、無気力な形ばかりの楽天主義と対立します。
そのようないのちと望みとは、どこから来るのでしょうか。神の憐れみと、イエス・キリストの復活とから来ます。新しいいのちが私たちに授けられるのは、私たち自身の知恵や力によるのではなく、受ける資格のない者にすすんでお与えになる神ご自身によるのです。また「死者の中からのイエス・キリストの復活によって」とは、キリストが死に打ち勝って永遠に生きられたことによって、永遠のいのちが、私たちに授けられたのであります。

キリストの復活こそ新しいいのちの源泉なのです。このような神にすべての望みを期待したいのです。