2008年10月15日(水)生かしてくださる神

いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。
今私たちの食卓に並べられる食品の安全性がよく話題にされます。価格表示とは別に、どんな添加物が使われているのか成分表をチェックする人は多いでしょう。生産地偽装事件が相次いで起こり、その表示も当てにならないことは大きな社会問題になっています。

ところで聖書には、「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉による」という言葉があります。これは私たちが何を食べて生きるか以前に、そもそも人間は神に生かされていることを教える言葉として重要です。
私たちは毎日何を食べるかに意を用いますが、誰が生かしてくださるのかについては、あまり意識しません。しかし神は聖書を読むという行為を通して、また聖書の説教を通して、私たちを養っていてくださるのです。

私たちの目や耳を通して、読まれ聴かれた神の言葉は、私たちの心の中に入って生きる糧となります。そして神の言葉が心の中を明るく照らし、神の言葉そのものを理解する力を与えてくれるのです。ですから聖書は難しいという理由で読まないのは誤りです。
解らないままに聖書を読み、解らないままに説教を聴くことにも意味があるのです。そこで神が私たちに語られ、私たちを養っていてくださるからです。その営みの中で私たちは、少しずつ神を深く知る者とされていくのです。