2008年12月31日(水)心を開いていただく

2008年も大晦日を迎えました。ご機嫌いかがでしょうか。勝田台教会の安田恵嗣です。
さて、新しい時代に備える時に、最も大切なことは何でしょうか。ルカによる福音書24章45節に、「そしてイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いて」と書いています。「心の目を」開くことがまず大切なことでした。しかも、そのことをしてくださったのは、イエスさまご自身でした。
それもイエスさまは、「聖書を悟らせるために」なさっておられます。「悟る」とは、ただ知ることではありません。納得することです。自分の内側に、聖書の真理がしっかりと入り込んでくることです。

心を開くとは、どういうことでしょうか。私はある時に、留学された先生の経験談を聞いたことがあります。学校の教師をしていた老婦人が癌になり、教え子たちが聞きつけてお見舞いに来たりしていました。訪ねて来た元生徒達は、励ますつもりで来ましたが、反対に励まされて帰って行ったそうです。また、会うことができない者には手紙を書き、手紙を書くことができなくなると祈ったそうです。

心を開くとは、そういうことではないでしょうか。自分のことだけを、考えているならば、心は開きません。心を開こうとしておられるイエスさまを見ることが大切です。私たちは、自分のことは自分がいちばんよく知っていると思い込んでいるかもしれません。それよりももっと深く私たちを理解し、受け入れ、私たちを神の子としてくださるイエスさまの御業を知ることの方が大切です。大切なことは、神によって心を開いていただくことです。