2009年1月1日(木)すべてを献げて生きる

明けましておめでとうございます。勝田台教会の安田恵嗣です。今年も宜しくお願いいたします。
さて、マルコによる福音書12章44節に、「この人は、乏しい中から自分の持っているものをすべて、生活費を全部入れた」と記されています。一人の貧しいやもめが、賽銭箱になけなしの銅貨を入れました。どこに入れたのでしょうか。賽銭箱でしょうか、イエイエ違います。いける神の御手の中に入れてしまったのです。

これこそまことに自由な行為です。恥ずかしさからも、胸を張ることからも、卑屈になることからも自由なのです。このやもめは真実に思い煩いから解放されて自由に献げたのです。それだけのことです。献げものは自由なものです。これは神さまとわたしの問題です。どんなに自由な思いで、神さまの必要とされているものを、自分たちの判断で献げる事ができるのか。私たちは、その自由を共に生きていきたいと願っているのです。

ここでは、すべてを神の御手に委ねたやもめと、すべてを委ねて十字架に死なれたイエス様の姿が重なってきます。イエス様も、このやもめの姿に御自身を重ね合わせるようにして、すべて、命を神の御手に委ねられました。そのようにして神に仕え抜かれました。だからこそ、やもめの献げものを、御自身のことのように喜ばれたのです。
私たちも自由に献げることができる喜びと感謝をもって、この年もますます主に仕え続けていきたいと願います。