2009年1月2日(金)すべては神のもの

ご機嫌いかがですか。勝田台教会の安田恵嗣です。
マルコによる福音書12章17節に、イエスさまの言葉が記されています。
「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」。

イエス様がいちばん嫌われる罪は、「偽善」です。人間の罪は誰が見ても一目瞭然で分かるものではありません。自分では正しいと思い込んで、神のものを神のものとしなくなることが偽善です。ですから、私たちは神のものは神に返すというイエス様の言葉は、決して政治、国家の問題だけのことではないことに気づきます。しかし、いつでも私たちは、神のものは神に返しているのかと問われていることを忘れてはなりません。そのことが分かりませんと、皇帝のものは皇帝に返すということは分からなくなります。

私たちはよくわきまえなければなりません。まさに偽善者でしかない私たちが神のものとされ、神のものとして真実に正しい道を歩むためには、主イエス・キリストが切り開いてくださった道以外にはないのです。私たちはイエスさまの言葉を聞いて、時にずいぶんと厳しい言葉と思うことがあります。けれども、私たちができないことをイエス様が命じられたことがあったでしょうか。それは私たちの秘められた能力を信じておられるからではありません。ご自分が道を切り開いてくださるからできるのです。その切り開かれた道を今年もご一緒に歩んでいきたいと願います。