2009年5月26日(火)十字架の上での祈り

いかがお過ごしでしょうか。江古田教会の風間義信です。
イエス・キリストは十字架に付けられた時、七つの言葉を語られました。その最初のものは、

「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」(ルカ23:34)

というものです。
この「彼ら」とは、御自分を十字架につけた敵たちのことです。その彼らを目の前にして赦してくださいと願うのは驚くべきことではないでしょうか。
イエス様は自らを神と言っているということで、神を冒涜しているために罰せられました。けれども、実は神を冒涜し、罰せられなければならないのは彼らの方でした。にもかかわらず、このように祈られたのは、御自分が身代わりの刑罰を受けますという思いからです。

実は、この「彼ら」とは日々、罪を犯してしまう私たちのことです。いや、私は罪とは無関係、そんなに悪い者ではないといわれるかもしれません。確かにそう思われても不思議ではありません。
でも罪とは何か悪いことをしたこと以前に、聖書の教えを受入れられない、それこそが神を冒涜してしまうことになる罪です。これを赦してください、そのことに気づかせてくださいと祈っておられる、それがイエス様の十字架の上で語られた最初のものです。
イエス・キリストを信じるということは、この私のために命を懸けて祈ってくださっている方を信じるということです。その祈りがあなたの心にも届きますように。