2009年7月3日(金)私はまことのぶどうの木

お元気ですか。横浜中央教会の立石です。今週も聖書から、イエスの語られたお言葉をずっと学んできました。今日のみ言葉はヨハネ福音書15章の5節です。

「私はまことのぶどうの木、あなたがたはその枝である。人が私につながっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」。

これはイエス様が、もう明日かあさってには十字架にかかって殺されるという最後の時、弟子たちに語られた遺言説教の言葉です。ここでは、「つながる」「実を結ぶ」という言葉がくりかえし出てきます。十字架の死という最大の試練を前にしている弟子たちを励まし、心備えをさせるために、イエス様はこんこんと説教しておられます。
しかし弟子たちは、十字架にかけられたイエスを見捨てて、逃げてしまいました。イエスにつながっていることも、実を結ぶことも出来なかったのでしょうか。いいえ、確かに弟子たちは逃げてしまいましたが、イエス様は復活して、もう一度彼らを集められたのです。

考えてみますと、枝が木の幹につながっているのではありません。枝を幹から生えさせるのは幹の仕事です。それなのにイエスは、まるで枝の方が、自分の意志で木の幹にぶら下がりなさい、というような表現をされます。ここには深い宗教の真理があります。私たちがイエスにつながっているのは、私の力や意志ではありません。しかし私自身がつながっていようと努力すること、これをもイエスは私たちに求めておられるのです。枝と幹は密接に結び合った、切れば血が噴き出るような深い関係です。それがイエス様とクリスチャンの関係だからです。