2009年7月20日(月)地の塩・世の光(1)

ご機嫌いかがでしょうか。安田恵嗣です。
主イエスは、マタイによる福音書5章において、「あなたがたは地の塩、世の光である」と語りかけておられます。ここで主イエスが言われます「あなたがた」とは、主イエスの言葉に従って生きようとするすべての人を指しています。ですから、あなたも入っています。
主イエスは人々に「地の塩であれ、世の光であれ」と、あなたの努力目標を提示しているのではありません。主イエスの言葉に招かれた人たちは、既に「地の塩、世の光」なのです。

主イエスとの関わりに生きようとして集まっています人々は、「地の塩」です。塩には微妙な味付け、腐敗防止などの役割があります。主イエスに関わって生きるということは、塩味という役割を担うことなのです。その味わいは、まことに主イエスを通して神さまから与えられます。

主イエスは、この事実に基づいて「塩に塩気がなくなれば」と言われます。精製されていません当時の塩は、純度が低いために湿気を吸って塩味が抜けてしまうことがよくありました。塩が味を失って本来の働きをしなくなるなら、「外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられる」他はありません。世に対して神さまから委ねられた役割を果たせなくなったキリスト者も同じことでありましょう。いつも時の徴に信仰の感覚を研ぎ澄ましていたいものです。