2009年9月15日(火)心の声を聴く

ご機嫌いかかですか。新座志木教会の中野孝子です。
私は現在、保育士として保育園で働いています。今週はその仕事を通して感じていることをお話しています。

「せんせえ、Aちゃんがたたいたぁ」。子ども達の要求がぶつかり、その結果お友達を叩いたり噛んだりと、喧嘩になってしまうことがあります。
“お友達と仲良く”というのは、言うまでもなく大切なことです。保育者や保護者の方々もそう願っています。しかし、喧嘩は、子ども達が多くの事を学び成長するために、必要な事でもあります。そのため、すぐに止めに入らずに見守ることもあります。このような場合私たちは、してはいけないことをしっかりと伝えながら、“何故そうしたのか”を丁寧に聴くように心がけています。子どもの心の声、悔しかった気持ちや悲しかった気持ち、様々な心の思いを受け止めることを大切にしているのです。自分の気持ちを解ってもらえたという安心感は、相手の気持ちへと思いを向ける一歩にもなります。

私たち大人でも、理解してもらえずに悩んだり、「そんなつもりではなかったんだけど」といった気持になる事があると思います。そんな時、たとえ人が誰も解ってくれなくても、私たちの心の思いを全部解って下さる方がいると知ったら、どれ程心が安らぐことでしょう。私たちを造られた神様は、私たちの心の思いを良くご存知です。そして、言葉にならない呻きも祈りも、全部聴いていて下さるのです。