2009年11月19日(木)ヨナのしるし

いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
マタイ福音書12章38節以下を読むと、ユダヤ人たちがイエス様に、まことの救い主であるならしるしを見せろと迫っている場面が書かれています。
これに対してイエス様は、「預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、人の子も三日三晩、大地の中にいることになる」とお答えになりました。

ヨナとは、旧約聖書のヨナ書に出てくる預言者です。ヨナは、ニネベの町に行って悔い改めを迫れと神様から命じられました。ところが、ニネベは救われるに価しない町であるとヨナは考え、命令に背いて逃げ出してしまいました。そのため、大魚に飲み込まれて、三日三晩魚の腹に閉じ込められてしまいました。しかしヨナは、神のみ手によってニネベへとたどり着き、悔い改めを迫ったのです。すると町中の者が悔い改めたことにより、神によって滅ぼされずにすんだのです。
ヨナ書は、誰であっても悔い改めるなら赦されることを教えてくれます。

三日三晩大魚の腹の中に閉じ込められたヨナと同じしるしとは、イエス様が十字架で死んだ後三日間墓の中に閉じ込められ、三日目に復活したことです。
このしるしは、イエスが神から遣わされたまことの救い主であることを教えています。それだけでなく、キリストによって救われる者とは、思いもよらない者であること。すなわち、悔い改める者であれば、何の差別もなく、それだけで救われることを教えています。救われたいと願う方は、教会に来て、悔い改める者になって下さい。