2009年11月20日(金)ニネベの人々

いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
マタイ福音書12章38節以下を読むと、預言者ヨナによって悔い改めたニネベの人たちを引き合いに出して、イエス様が今の時代の人々を責めておられます。

「ニネベの人たちは裁きの時、今の時代の者たちと一緒に立ち上がり、彼らを罪に定めるであろう」。

この聖句の意味は、今の時代の人々が裁かれるとき、その罪を責めるためにニネベの人々が立ち上がって声を上げるということです。
なぜ、ニネベの人々には今の時代の人々を責める資格があるのでしょうか。「ニネベの人々は、ヨナの説教を聞いて悔い改めたからである」と記されています。

ニネベの町は、北イスラエルを滅ぼしたアッスリア帝国の都です。ニネベの町は、負けたイスラエルの国から来た預言者の声に耳を傾けました。しかも、滅ぼすぞと宣告する神とは、アッスリアの神ではなく、イスラエルの神です。ニネベの人々は、外国の預言者の声、しかも自分たちが滅ぼした国の神に聞く必要などなかったかもしれません。しかし、その警告を聞いて悔い改めたのです。悔い改めた理由は、ヨナの説教を、謙虚に自分たちに当てはめたからに他なりません。
それゆえ、ニネベの人たちは、自分たちは悔い改めた。なのに、あなたたちは高慢になって神の声に聞かなかったと、その罪を責める権利があるというのです。

神様は、人が滅びることがないように、御自分の独り子を十字架にかけて、人の罪を指摘し、悔い改めることを求めておられます。多くの人がその指摘を受け入れて悔い改めています。あなたも、警告に耳を傾けてください。