2009年12月10日(木)憐れみ深い人々

ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
ある牧師が自分の子どもから質問されたそうです。子供がどういう職業についてもらいたいと思っているかと。そうしたら、その牧師は答えたそうです。「人間を相手にする、人を助けるような仕事についてほしい」と。それは、人を助ける仕事がすばらしいから、という理由ではありませんでした。人を助けるような仕事をしているうちに、人を助けるなんてとんでもない、むしろ自分こそ助けられなければならない存在ではないか、ということを悟るからだ、ということだったのです。実はそのように悟ることが、神様を知っていくことに深くつながっているわけです。

聖書には、

「憐れみ深い人々は幸いである、その人たちは憐れみを受ける。」

という教えがあります。この教えは、人に憐れみを深くするようにという、単純な道徳的な勧めではありません。今の仕事の話のように、人に憐れみ深くすることと、自分が神様から憐れみを受ける存在だと知ることとがつながっている、ということなのです。神様から豊かに憐れみを受ける、そういう人こそが人に憐れみ深くなることができるのです。また、人に憐れみ深い人こそが、自分も神様から憐れみを受けるそんざいなのだということを知っていくことになるのです。

他でもない、神様が一番憐れみ深いお方なのです。自分が憐れまれなければならない存在であることが分かって、神様の憐れみに豊かにあずかることが、本当に幸いなことなのです。そういう人が、本当に憐れみ深い人になれるのです。神様は、あなたに、豊かに憐れみを受けてほしいと願っているのです。