2009年12月23日(水)主を大きくする

いかがお過ごしですか。三川栄二です。
主イエスがお生まれになる前に、「主があなたと共におられる」と約束されたマリアは、神を心から賛美しました。それがマニフィカートと呼ばれるマリアの賛歌です。そこでマリアは、「わたしの魂は主をあがめます」と詠いました。この歌の最初の出だしがラテン語でマニフィカートなので、それがこの歌の名前となりました。

マニフィカート、それは崇めるという言葉で、大きくするという意味でした。つまり「わたしの魂は主をあがめます」とは、主を大きくするということなのです。自分の心の中で主を大きくする、それが主を崇めるということなのです。わたしたちと共にいてくださる主を大きくしていく時、わたしたちの心にある苦しみや悩みは小さくされていきます。悲しみや孤独も小さくされていきます。むしろそういった苦しみや悩みを覆い包むように、主が大きくなっていってくださる、そのようにクリスマスの主は、わたしたちと共にいてくださるのです。

クリスマス、それは苦しみや悲しみにつまずき、孤独や涙の中で立ちすくむ、そんなわたしたちの痛みをご自分のものとするために、神がわたしたちの許にまで来てくださった出来事でした。そういったわたしたちの苦しみを小さなものとするために、わたしたちの中で、主が大きくなっていってくださる、それがクリスマスなのです。