2009年12月25日(金)主を迎え入れる

いかがお過ごしですか。三川栄二です。
街はクリスマスソングとイルミネーションで溢れかえり、どこもかしこもクリスマス一色です。しかしそんなにぎやかさとは対照的に、最初のクリスマスはとてもひっそりとした静かなものでした。

人口調査のため、マリアも夫の故郷に出向かなければなりません。そこで出産したマリアですが、「宿屋には彼らの泊まる場所がなかった」とあります。どこで出産したか。飼い葉桶とありますから家畜小屋でしょう。マリアはどんなに自分の家で出産したかったことでしょうか。そこには出産を助けてくれる母親も知り合った女性もいませんでした。生まれた子供を洗う産湯も、体を包む布も満足にはありませんでした。何よりも誰一人この子の出産を喜び、祝う人がいませんでした。そこにはうろたえるヨセフがいるだけで、マリアは初産にもかかわらず、たった一人で出産に立ち向かわなければならなかったのです。

ベツレヘムの人々が彼らを受け入れなかったことは象徴的でした。クリスマスにお生まれになった方はやがて人々からしりぞけられ、ついには十字架にかかって死なれる方だからです。誰からも望れず、誰からも受け入れられない、そんな人たちのためにお生まれくださった方、それが主イエスでした。だからその方を心にお迎えすること、それがまことのクリスマスなのです。クリスマスおめでとうございます。