2010年1月26日(火)わたしが命のパン

いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。

「わたしが命のパンである。」

この言葉には背景があります。あるときイエス・キリストはたった五つのパンと二匹の魚から五千人もの人々に食べ物を分け与えるという奇跡を行なったのです。その奇跡のあと、人々はイエスを自分たちの王にしようと後を追ってきたのでした。
確かに食べ物は大切です。食べ物を保証してくれる王がいれば、国は安泰で、みんなが幸せになれると思う気持もわかります。
しかし、イエス・キリストはそんな民衆に対して、「朽ちる食べ物のためではなく、いつまでもなくならないで、永遠の命に至る食べ物のために働きなさい」とおっしゃいました。
これはその日その日を生きるのに精一杯なわたしたちの心を永遠の世界へと向かわせる言葉です。
「永遠」という言葉を聞くと、途方もなく長い時間という印象を受けるかもしれません。しかし、聖書がいう永遠は神と共にある永遠です。それは時間を忘れるような幸福のときです。
その「永遠の命に至る食べ物」について、イエス・キリストはお答えになりました。
「わたしが命のパンである」

きょうのみ言葉…「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない」
ヨハネによる福音書6章35節