2010年3月18日(木)神に僅かに劣るもの

いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。
子供の頃、『宇宙のすがた』という図鑑を読んで感動しました。宇宙の起源と構造を解説した書物で、アンドロメダ大星雲や、白鳥座の網状星雲などの美しいカラー写真があって魅了されました。この広大な宇宙では、太陽も外から見ればこの星々の一つに過ぎないと知って、人間の小ささを思わされました。そして、神とは古代人が考えた産物に過ぎないものではないかと思わされました。

でも果たしてそうでしょうか。旧約聖書詩編8編はこう語ります。

「あなたの天を、あなたの指の業をわたしは仰ぎます。月も、星も、あなたが配置なさったもの。そのあなたが御心に留めてくださるとは人間は何ものなのでしょう。人の子は何ものなのでしょう。あなたが顧みてくださるとは。神に僅かに劣るものとして人を造り、なお、栄光と威光を冠としていただかせ、御手によって造られたものをすべて治めるように、その足もとに置かれました。」

これは、神が古代人を通して人間の小ささと共に、人間を神に僅かに劣る者として造られたことを教えた神の言葉です。つまり宇宙の広大さは、人間の小ささを教えるというより、広大な世界統治の特権を人間に与えて下さった神の恵みの大きさを教えるものなのです。聖書は、世界の中で人間がどのように生きるかを教える神の言葉、神のメッセージです。