2010年6月25日(金)命に満ちた交わり

いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井 献です。
マタイによる福音書18章には、天の国、すなわち教会の中での人間関係のあり方が、イエス様の教えをとおして記されています。
15節に「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告しなさい。言うことを聞き入れたら、兄弟を得たことになる」とあります。この教えは教会における信徒同士の交わりにおける重要な点を教えています。なぜなら、教会とは、罪を赦された者が集められるところであるとともに、イエス・キリストに対する信仰によって罪と戦うところであるからです。

「兄弟が罪を犯したら」とは、罪の支配に捕らえられて霊的な危機にあるということです。そのような場合、見て見ぬふりをするのではなく、二人だけのところで忠告するように教えられています。
「言うことを聞き入れたら」とは、指摘されたことを受け入れ、その罪を悔い改めたらと言うことです。キリスト教信仰における罪との戦いとは罪を犯さないということよりも、罪を悔い改めて赦されることで、罪に勝利することです。それゆえ、兄弟を悔い改めに導くことは、難しいことであっても、もっとも大切な愛のわざなのです。

それができたなら「兄弟を得たことになる」と書かれています。兄弟を得るとは、共にキリストの救いに留まることができたということです。
教会における信徒同士の交わりには、命があります。これが教会の魅力の一つです。