2010年6月28日(月)人生の交差点

いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。
誰でもいわゆる調子の波があって、どんなに仕事や人間関係が順調でも行き詰まって一歩も前進できなくなる時があります。そんな時、ちょうど交差点の赤信号で止まる時のように、目の前を横切る車や人の流れに目を留めることは有益です。それは無駄な時間ではなく、自分の前にある道はそこを横切る人のためにもあることに気づかされるからです。そして、自分もまた誰かの道を横切る中で、縦横無尽に交差しながらそれぞれの道を歩んでいることに気付くのです。

聖書は語ります。「わたしは自分の道を思い返し、立ち帰ってあなたの定めに足を向けます。」詩編119編59節の言葉です。聖書は人生の道案内の書として、今日まで無数の人たちに読まれてきました。しかもまるで自分一人のために書かれたかのように心に響くのはなぜでしょう。それは人の歩む道は生ける神が定め、その人のみならず万物に働いて、一人ひとりに応じた導きを与えられるからです。そして神はご自分を求める者には、聖書を通して語りかけ、自己中心に生きている私たちの罪を示し、悔い改めと救いへの道を導いて下さるのです。

今日も誰かがどこかで、同じ聖書の箇所を読み、神の教えに聴きながら歩んでいます。その不思議な導きを思う時、疲れた足も癒され、視野も広くされ、それだけ人生が豊かにされるのです。