2010年9月28日(火)人間は何ものなのでしょう

いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。
詩編8編からです。

「あなたの天を、あなたの指の業を
わたしは仰ぎます。
月も、星も、あなたが配置なさったもの。
そのあなたが御心に留めてくださるとは
人間は何ものなのでしょう。
人の子は何ものなのでしょう
あなたが顧みてくださるとは。
(あなたは、)神に僅かに劣るものとして人を造られました。」

人間とは何ものなのでしょう。現実の人間は、互いに横ばかり見ながら競い合い、その結果だけで互いを評価し合っています。そのうちに人間というものそのものが分らなくなり、人間の尊厳も誉れも見えなくなってしまっています。そうではないでしょうか。
ところがこの詩人は、天を仰ぎ天の神を見上げていました。すると、人間というものが見えてきたのです。天の神は人間を映し出す鏡です。この鏡に映し出し、人間が神に僅かに劣るにすぎないほど尊いものに造られた、ということが分ったのです。人間の尊厳の原点はここにあります。

ただ、忘れてはならないのは、人間はあくまでも神に造られたものであるということです。ですから、人間として本当に尊くあるためには、何よりも、私たちを尊く造ってくださった天の神に感謝し、その御心を尋ね求めることが大切なのです。