2010年9月29日(水)立ち上がってください、主よ

いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。
詩編10編12節からです。

「立ち上がってください、主よ。
神よ、御手を上げてください。
貧しい人を忘れないでください。
なぜ、逆らう者は神を侮り
罰などはない、と心に思うのでしょう。
あなたは必ず御覧になって
御手に労苦と悩みをゆだねる人を顧みてくださいます。」

詩人は、とても弱い立場にありました。神の罰などないとうそぶく者たちから、死ぬほどの苦しみを受けていました。そのような中、詩人はひたすら、「正義と公正をなしてください」と主なる神に叫び求めていました。主なる神はすべてをご覧くださっており、必ず公正な裁きをなしてくださる、と信じていたからでした。だから、自分で手を下そうとはせず、主なる神に一切の裁きを委ねていたのでした。

世の中には理不尽なことがあります。自分ではどうしようもないことに巻き込まれることもあります。そのような時、「あなたは必ず御覧になって、御手に労苦と悩みをゆだねる人を顧みてくださいます」と申し上げることのできるお方がいたなら、これほど確かな救いはないのではないでしょうか。この詩人は、そのようなお方を知っていました。主なる神であられます。だから、苦難の中にあっても確信を持って生きることができたのです。主なる真の神を知ること、ここに確かな救いがあります。