2010年10月28日(木)神の国

いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
新約聖書の使徒言行録は、教会の誕生とその働きが記されています。その1章3節に「イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもって使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された」と記されています。

神の国とは神の支配という意味です。この神の国は、今では国境を越えて全世界に教会として広がっています。この神の国、すなわち神の支配は、いやいや人を支配するというのではありません。人が自らすすんで、喜んでキリストの教えを受け入れて従うことで成り立っています。
人は、国による法的支配、会社との雇用関係、親子や家族の関係、世間のしがらみなど、いろいろな枠組みの中で生きています。それがここちよいと感じることもあれば、もう抜け出したいと思うこともあるかもしれません。キリストの復活は、このような枠組みではなく、全く別の生き方があることを教えています。それは、復活したキリストの恵みの中で生きるという生き方です。
キリストの復活は、キリストだけが復活したということではありません。神と共に生きる者は、永遠の命に生きるのであり、救いが完成するときには、キリストが復活したように復活することの保証です。この希望の中に生きることが、キリストによって与えられた神の国、すなわち恵みの支配です。

教会は、永遠の命という希望が満ちているところです。どうか教会に行き、キリストの恵みと救いの中で生きる者となって下さい。