2010年12月1日(水)わたしの魂は主をあがめ

いかがお過ごしですか。三川栄二です。今週からクリスマスを待ち望む待降節に入りましたので、それにちなんだ聖書の物語を見ています。
天使から、「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」と、神の恵みを約束されたマリアは、讃美を歌いました。「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます」と。これはマニフィカートとして知られる有名な讃歌です。この歌の最初の言葉がラテン語のマニフィカートで、それは「あがめる」という意味でした。

実はこのマニフィカートという言葉には、崇めるという意味だけではなくて大きくするという意味もあります。つまり、崇めるとは大きくするということでもあるのです。自分の心の中で神を大きくしていく、それが神を崇めるということです。神が大きくなれば、心の中に一杯あった心配や悩みは小さくなっていきます。神を大きくすればするほど、悩みは小さくなっていくのです。

マリアはそうしたに違いありません。この先のことを考えたら、悩みや心配は尽きなかったと思います。だからマリアは神を大きくしてゆきました。それによりマリアの心配も悩みも怖れも小さくされてゆきました。私たちも神を大きくしていきたいと思います。それによって自分の心を一杯にしている心配や悩み、問題や恐れを小さくしていただきましょう。そしてそれにより、私たちも神を崇める者とされていきたいと思います。