2010年12月2日(木)願いは聞き入れられた

いかがお過ごしですか。三川栄二です。今週からクリスマスを待ち望む待降節に入りましたので、それにちなんだ聖書の物語を見ています。
実はこのクリスマスのとき、主イエスとは別に、もう一人の男の子の誕生も予告されます。主イエスの先駆けとなる洗礼者ヨハネで、このことは父親となるザカリアに知らされますが、そこで不思議なことが起こります。

それを告げに来た天使はザカリアに「あなたの願いは聞き入れられた」と言いました。おそらくザカリアは妻エリサべと共に、自分たちに子どもが与えられることを祈り続けてきたのでしょう。しかし、子どもが与えられないまま齢を重ねていき、もはやそれを期待することはできなくなっていました。しかしそのように人間的には不可能になってから祈りが聞かれても、にわかには信じられないというのが人の常です。ザカリアも同じです。それは彼の弱さでした。けれども、ここで天使は「時が来れば実現する」と約束します。

私たちは祈りがなかなか実現しない中で、自分の祈りは神に聞かれていないのではないかと疑ったり、祈りは聞かれるとの確信がぐらつくことがあります。しかし、神はその祈りにちゃんと耳を傾けてくださり、「時が来れば実現する」と約束してくださるのです。そのことを信頼して、これからもなお祈り続けていく者でありたいと思います。