2013年5月27日(月)みんなちがって、みんないい

 いかがお過ごしですか。三川栄二です。
 わたしには若い時からの悩みというか、コンプレックスがあります。
 牧師をしていますが、牧師の中には素晴らしい才能や優れた賜物を持った方が多くおられます。明るくて人を魅了する魅力的な先生もおられます。そんな中で、自分にはたいした才能もなく賜物もないと思い悩み続けてきました。性格も暗く、物事を否定的に考えてしまい、周りの人まで暗くしてしまう面があって、つくづく自分が嫌になります。

 そんなとき、こんな詩に出会いました。
 「わたしが両手を広げても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥はわたしのように、地面を早くは走れない。わたしがからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、あの鳴る鈴はわたしのように、たくさんの唄は知らないよ。鈴と、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい」。金子みすゞさんの『わたしと小鳥と鈴』という詩です。

 そうなんだ、才能や賜物にあふれた周りの人ばかりを見ていたけれど、自分にも自分なりの良さがある。そんなことを気づかせてもらいました。神さまはわたしたち一人ひとりを、それぞれに違う存在としてお造りくださいました。だから自分は自分として生きていけばいい、弱さを抱えたまま、足りなさをしょいこんだまま、それでも自分は自分。その自分を生きていけばいい。なぜなら神さまが、わたしをこのような自分としてお造りくださったからなのです。みんなちがって、みんないい。