2014年6月27日(金)愛することは難しい

 いかがお過ごしでいらっしゃいますか。田無教会の安田です。
 我が家の子どもたちもだんだん大きくなってきて、小さいころを懐かしく思い出すときがあります。
 小さな生まれたばかりの息子が、高熱を出し、救急車で病院に運ばれた夜。点滴の針が無事入り、脱水症状が収まって、とたんにミルクが飲みたいと泣き出して困り果てたこと。
 いろいろな経験を積み重ねた今、振り返ってみると、親が子どもを見るとは、生まれてから今までの、ひとコマひとコマを重ね合わせて見るということなんですね。

 愛することに失敗するとき、わたしはよく、子育てでの日々のことを、また女手ひとつでわたしを育ててくれた母のことを、思い出します。そして何よりも、人間の親にまさって、ご自分の独り子のお命を差し出すほどに、このわたしを愛し、我が子と呼んでくださる天のお父さまのことを、思い出すのです。
 聖書にこう語られています。「御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい。それは、わたしたちが神の子と呼ばれるほどで、事実また、そのとおりです」(ヨハネの手紙一 3章1節)。

 天のお父さまは、あなたの人生のすべての一コマを、重ね合わせて見ておられます。愛することに失敗したあの日々も。その上で、天のお父さまはわたしたちが失敗を超えて愛することへと立ち上がらずにはおれないほどに、深く愛を注いでくださいます。天のお父さま、どうか今日も、あなたの愛を思い起こさせてください。