2014年7月22日(火)赤毛のアン(1)〜家族の絆〜

 いかがお過ごしでいらっしゃいますか。田無教会の安田です。
 子どもの頃に出会った、忘れられない小説に、モンゴメリの『赤毛のアン』シリーズがあります。全10冊の文庫本を、繰り返し読みました。

 この小説の何が、わたしの心に訴えかけたのでしょうか。ひとつには、アンの生い立ちがあったと思います。アンは、孤児=みなしごでした。マリラとマシューの姉弟が、孤児院から引き取ったのですが、そもそもマリラとマシューが望んでいたのは男の子でした。望まれない女の子!
 アンが育つこの家庭には、後に、遠縁の家から、双子の男の子と女の子も引き取られることになります。

 何とも不思議な感覚でした。『赤毛のアン』は両親の離婚を経験したわたしに、家族とは何かということを教えてくれたのだと思います。血の結びつきよりも深く、天のお父さまは人と人を結びつけてくださる。イエスさまを信じて起こるのは、そういうことなのだ。
 そして、イエスさまを信じて、自分で足を踏み入れた教会は、わたしの家、わたしの家族となりました。結婚し、子どもを一人授かり、そして、小さな命を守る会をとおして、更に子どもを一人養子に迎えました。

 イエスさまは、こう仰ったことがあります。「神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ」(マルコ3:35)。

 イエスさまを先頭にして、天のお父さまの子どもとして結び合うわたしたち。きっと、この、世にも不思議な家族の愛が、『赤毛のアン』の中に響いていたのですね。