2014年7月23日(水)赤毛のアン(2)〜想像力〜

 いかがお過ごしでいらっしゃいますか。田無教会の安田です。
 子どもの頃に出会った、忘れられない小説に、モンゴメリの『赤毛のアン』シリーズがあります。全10冊の文庫本を、かじりつくように繰り返して読みました。

 この小説の何が、わたしの心に訴えかけたのでしょうか。ひとつには、アンの想像力=空想力があると思います。あちらこちらへと、飛び跳ねながら、途方もない方向へとアンの思いはふくらんでいきます。話しはじめると留まるところを知らず、無口なマシューおじさんが口をはさむ隙もないほど。頭の中での想像も、果てしありません。

 ボーっと空想にふけることが、何よりも好きだった少年時代のわたしは、アンの想像力=空想力に憧れたり、あるいは励ましを受け取っていたのだと思います。想像の翼を広げること。皆さんは、そんなふうに心を解き放つことがありますか。
 聖書を読むようになって、想像の翼を広げることは、とても大事なことだと知りました。イエスさまのたとえ話は、いつもわたしたちの想像力をかきたてる力があるからです。わたしたちを現実から解き放ち、天のお父さまの世界へと誘う力があるのです。

 「烏(からす)のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持たない。だが、神は烏を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりもどれほど価値があることか」(ルカ12:24)。

 烏の種まきに烏の刈り入れ。イエスさまのお言葉には、いつもびっくりさせられますね。