2014年10月29日(水)比べることから脱け出す道

 いかがお過ごしでいらっしゃいますか。田無教会の安田です。
 子どものテストが返ってきます。今回は、前よりも良かったね。あるいは悪かったね。そういう流れから、ついつい逸れていき、「今回のテストであの子は何点だったの?」とか、「この点数だとクラスで何番になるんだ」という話に発展していきます。何とも、情けない話です。

 人と自分を比べるのが気持ち悪い理由は、自分の生きている位置を、他の人と並べなければ考えられなくなってしまう、ということにあります。優越感に喜んでも、劣等感に落ち込んでも、両方とも惨めです。大した違いがあるわけではないのですから。
 ところで、比べることは悪いことだ、という意見は、世の中に溢れています。一人の人には、比べようもない価値があるのだ。確かにその通りです。でも、比べることには、意味もあるのです。そこに届きたいという、目指すべきところがはっきりするからです。

 一人の人の価値を認める。その上で比べることをせずに、目指すべきところに向かってしっかりジャンプする。聖書は、どのようにすれば、そうできると教えているのでしょうか。
 「あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」。そうです。わたしたちはいつも、天のお父さまと比べて、どうすれば天のお父さまへと到達できるかを考えて生きているのです。人と比べるのではなく、でも目指すべきところをしっかりと保って、ジャンプしてみませんか。