2015年5月5日(火)ふるさとは、遠くにありて思うもの

 おはようございます。ひたちなか市足崎にありますひたちなか教会の牧師、小宮山裕一です。

 今年の3月まで放送されていた朝の連続ドラマ小説の主人公は、スコットランドから日本にやってきた女性の方でした。留学中の夫と結婚して、海を渡り、日本で様々な苦難を経験したこの女性の姿をみて、多くの方が感動を覚えたことでしょう。

 この女性、本当の名前はリタといいます。リタさんは、東京にいるときも、北海道にいるときも、教会に熱心に通っていたそうです。そうした熱心な妻の姿があったからでしょう、リタの夫も晩年、信仰を持ち、クリスチャンとなりました。
 しかし、リタが毎週教会に通っていたということは、ただ習慣だからとか、昔から通っていたからとか、そうしたこと以上に、教会にいると祖国、スコットランドのことを思い出すことができたからではないでしょうか。教会というのは不思議なもので、国は違えど、行っていることは同じです。

 まさに、彼女は遠くにありしふるさとを思っていたのです。それは、教会がある原風景です。
 リタは、教会を通して地上におけるふるさと、スコットランドを思っていたことでしょう。
 それと同じように、私達はこの地上にいながら、天の国、天のふるさとを思います。聖書にはこのような言葉があります。
 「しかし、わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。」(フィリピ3:20)

 地上にいながら、天の故郷を思う。それもまた、教会に集う祝福です。