2015年10月2日(金) 自分の力は頼りになるか?

 いかがお過ごしでいらっしゃいますか。田無教会の安田直人です。
 小学生の息子と一緒に読んでいる『子どもと親のカテキズム』という小さな本のことをお話ししています。イエス様を知るための97の問いと答えが、小さな子どもにも分かる言葉で書かれています。

 今日は24番めの問いについてお話ししましょう。こういう問いです。「自分の力で神さまの怒りと裁きから救われることはできますか」。答えも読んでみましょう。「いいえ、できません。私たちは、悪へといつも向かってしまい、どんなに良い行いをしても、神さまの御前に自分の罪をつぐなうことができないからです」。

 一番良いことをしたらどうでしょう?自分の持っている一番良いもの、財産、才能、それを差し出したらどうでしょう?神さまに誉めていただけて、罪をつぐなうことができるでしょうか?答えは、「いいえ」です。私たちは自分の力では、神さまの御前に罪をつぐなうことができないのです。

 一方では、少しホッとしますね。もし自分の力で償いなさいとおっしゃるお方が神さまだったら、大変です。きっと自分を責め続ける毎日になります。他方では、少しがっかりしますね。自分の力は、そんなにも頼りにならないものなのか。

 自分を責めることからも、そして自尊心からも解き放たれたところに、本当の救いの道があります。その道を進むには狭い門を通らなければなりませんが、中に入ってみると、広くて自由な世界が広がっています。