2015年11月2日(月) 土から生まれた人 ―アダム

 茨城放送をお聞きのみなさん、おはようございます。ひたちなか市足崎にありますひたちなか教会の牧師、小宮山裕一です。寒い朝を迎えました。どうぞ、お体にお気をつけてお過ごしください。

 今日は、聖書に登場する人物の名前の由来についてお話をします。本日取り上げますのは「アダム」です。
 この世界をお造りになった神様は土から人間を造りました。それがアダムです。アダムとは、土から生まれたという意味です。そして、このアダムからすべての人は始まったのです。
 そして人間が土から造られた。これはとても大切な意味をもっているのではないかと思います。

 土とは、一つ一つが細かくて、水で固めたとしてもとてももろいものです。土の器をイメージしてください。上から落としたら、パリーンと割れてしまう。それが、土ではないでしょうか。

 人間が、土からつくられたということ。これは、人間が弱い存在であるという意味です。これは、誰かに頼らなければ生きてはいけない。そういう存在であるということです。そして、人間が土から造られているのであれば、誰かを頼ること、何かを頼ることは決して恥ずかしいことではなくて、当然のことなのです。

 私たちは弱く、もろい存在です。ですから、誰かを頼る必要があります。そこで、私たちを造られたお方、この世界を造られた神さまを、どうぞ皆様の頼るべきお方として御自身の人生に迎え入れていただきたいと思います。