2016年3月21日(月) わたしたちの罪を担ったイエス

 いかがお過ごしでしょうか?埼玉県羽生市にある羽生栄光教会の村田寿和です。
 今週は、イエス・キリストの苦しみと十字架の死を覚える受難週です。

 イエス・キリストは、ユダヤ人の指導者たちに捕らえられ、ローマ人の手に引き渡されて、十字架に磔にされて殺されてしまいました。このことは、イエス様にとって、想定外の出来事ではありませんでした。むしろ、イエス様はエルサレムで、御自分がどのような目にあうのかを知っておられたのです。
 イエス様は、エルサレムに入る前、弟子たちに三度、御自分の死と復活について予告されました。

 どうしてイエス様は、御自分が十字架につけられて殺され、神様によって復活させられることになっていると、知っていたのでしょうか?
 それは、旧約聖書の中に預言されていたからです。
 イザヤ書の53章には、次のように記されています。
 「わたしたちは羊の群れ/道を誤り、それぞれの方角に向かって行った。そのわたしたちの罪をすべて/主は彼に負わせられた」(6節)。
 「捕らえられ、裁きを受けて、彼は命を取られた。彼の時代の誰が思い巡らしたであろうか/わたしの民の背きのゆえに、彼が神の手にかかり/命ある者の地から断たれたことを」(8節)。

 イエス様は、イザヤ書53章の預言を実現するお方として、私たちの罪を担い、神の裁きとしての十字架の死を、死んでくださったのです。