2023年3月22日(水)真に生きる目的を持っていますか

 おはようございます。花見川キリスト教会牧師の中山仰です。
 オリンピックの発祥はかなり古く、紀元前776年から紀元後393年頃まで、およそ1200年間続きました。その後、キリスト教の発展と共に、約1500年間も中止されていました。

 1896年、フランスのクーベルタン伯爵などの尽力で再開されました。その標語は、「より速く、より高く、より強く」です。スポーツを純粋に楽しみ、良い成績を目指して努力している姿は美しいのですが、一歩誤ると、すべてが競争の原理や効率主義や能力主義につながる点は、注意していいのではないでしょうか。

 子どもたちは良い教育を求め、良い大学に入るために、小さい頃から塾に通ったり、そのための学習を積んでいます。たいていは、何のために良い大学に入るのか、という目的をきちんと持たない場合が多いのではないでしょうか。そのまことの目標が分からないと、結局、良い会社へ入って高い給料をもらう、ということにしかなりません。大学は、本当に学問を究めたい人が行く所です。そのようなことをわきまえていないと、どこかでつまずいた時には、働く目標を失うことが起きて来ます。ひどい時には、精神的な打撃を受けてしまいます。

 旧約聖書コヘレトの言葉に、「何事にも時がある」と、生まれる時、死ぬ時、愛する時、憎む時などと列挙されています(コヘレト3:1-8参照)。また、「人間にとって最も幸福なのは 喜び楽しんで一生を送ることだ」(コヘレト3:12)と言い切っています。お金ではない、本当の生き方をしてみませんか。