2010年6月5日(土)豊かさとは

おはようございます。仙台カナン教会の吉岡です。
豊かさとは何でしょうか?私は豊かさということを考える時、ニュージーランドに近いバヌアツ共和国という島国に滞在していた、ある友人の話しを思い出します。

ガスも電気も水道もない、物質的には大変貧しい島だったそうなのですが、そこでは人の心が豊かなのです。友人がその島を散歩すると、そこで会う人皆が、彼に何かをくれるそうです。ある漁師は、一日漁に行って獲ってきた魚を、丸ごとポンと彼に手渡してくれる。彼が驚いて理由を尋ねると、その漁師の方も驚いて、「釣りのできないお前に私が魚をあげるのは当然だ」と言うのだそうです。無限に広がる豊かな海に、自分たちは支えられて歩んでいる。そういう失われることのない大きな後ろ盾があるという事実が、彼らを豊かにしているのです。

そして聖書が語る豊かさとは、神様という、海よりも大きな後ろ盾に支えられるという豊かさです。豊かさとは、背後に豊かな神様を持っているということです。私たちは、よく、本当は自分のことを豊かにしないものを追い求めたりしてしまいます。しかし、そんなあなたをこそ、本当に豊かに満たしたいと願っておられる神様がいらっしゃる。この神様に支えられながら生きる時、私たちは尽きることのない豊かさを手にすることができるのです。