2012年2月25日(土)悲しみよ、有難う

 おはようございます。宣教師の魚本マーレーです。
 NHKテレビ全国版に出た「瞬きの詩人」水野源三は1937年生まれ、1984年に亡くなりました。9歳の時、長野県坂城町に発生した集団赤痢に罹り、全身麻痺になります。訪問してくれた牧師によってキリストに導かれたのです。

 18歳の時、瞬きで詩作を始めます。お母さんが五十音の表を持って、源三が「あ、か、さ、た…」などに瞬きをし、文字を示します。
 32歳の時に作った詩は「悲しみよ、ありがとう」です。
「悲しみよ、悲しみよ、
 本当にありがとう。
 お前が来なかったら…
 わたしは今どうなったか…
 お前がわたしを
 この世には無い大きな喜びが、
 変わらない平安がある
 主イエス様のみもとに連れて来てくれたのだ」と(いのちのことば社「こんな美しい朝に」)。

 聖書のヤコブの手紙に「いろいろな試練に出会うときは、この上ない喜びと思いなさい。信仰がためされることで忍耐が生じる…」とあります。試練に出会うとき、喜ぶことが出来ません。だから、試練なのです。しかし、神様が試練を通して、わたしたちを祝福し、わたしたちに神様を信じ、愛するようにとわたしたちを導こうとしています。
 いかがですか。水野源三のように、全てを神様のケア、ご配慮にお任せしませんか