2012年7月7日(土)偶然ではない希望

 いかがお過ごしでいらっしゃいますか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 世の中にはお天気次第で仕事にならないという職業もたくさんあります。たとえば、外壁にペンキを塗る仕事は雨ばかり降っていてははかどりません。農業もまた、天候次第でその年の収穫が大きく違ってしまいます。残念ながら、こればっかりは人間の努力ではどうすることもできません。

 実際、人間にとってどうにもならないことの方が多いのが人生です。健康に気をつけていても病気になってしまうことがあります。事故に遭わないようにと細心の注意を払っても、もらい事故で理不尽な思いをすることがあります。そういう経験から、「人生、なるようにしかならない」と悟るのも生き方の知恵かもしれません。けれども、良くも悪くも、偶然だけが世界を支配しているのだと諦めるのであれば、これまた、生きていることが空しく感じられます。

 聖書には、「万事が益となるように共に働く」と言う言葉があります。その主張は、そうなるようにと万事を導いてくださる愛の神がいらっしゃるということにほかなりません。この聖書の神が、きょうも一日、あなたと共にいてくださいますように。

 今朝の言葉
「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」ローマの信徒への手紙 8章28節