2013年6月22日(土)小さなものにも神の愛が

 いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 もうずいぶん前のことですが、6人のお子さんを育てたお母さんから、こんな話を聞いたことがあります。

 その当時まだ小学校にも上がらない1番下の男の子が、お母さんに向かってこう言ったというのです。
 「どうせお母さんには、僕なんか豆粒にしか見えないんでしょ」
 男の子の精いっぱいの抗議の言葉です。
 確かに1番上のお姉さんとはひと回り以上も歳が離れていますから、兄弟姉妹の中で自分が格段に小さな存在であることは否めません。そして、その小さな自分に対するお母さんの扱いが、自分の小ささに比例して小さな扱いでしかないと思ったのでしょう。
 この話を聞いて、わたしはキリストの言葉を思い出しました。

 イエス・キリストはおっしゃいました。
 「5羽の雀が2アサリオンで売られているではないか。だが、その1羽さえ、神がお忘れになるようなことはない。」
 5羽でなければ値段の付けようがない雀のことさえ神はお忘れにならないのですから、たとえどんなに小さな存在であったとしても、神は愛する者たちのことを決してお忘れになるようなことはないのです。

 今朝の言葉…「5羽の雀が2アサリオンで売られているではないか。だが、その1羽さえ、神がお忘れになるようなことはない。」ルカによる福音書12章6節