2013年6月29日(土)よくなりたいか

 いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 イエス・キリストの時代、エルサレムにベトザタと呼ばれる池がありました。池の水が動くときに一番最初に池の水に入った者は、どんな病でも癒されるという言い伝えがあったそうです。

 そこに、38年間も病気で苦しんでいる人が一人、横たわっていました。残念なことに、自力で動くことは難しかったようです。せっかく池の水が動いても、誰一人、手伝ってくれる人はいません。イエス・キリストはこの人に向かっておっしゃいました。
 「良くなりたいか」

 問うまでもなく、誰しも良くなりたいからこそ、ここに来ているのです。しかし、そう問われたこの男は、「はい、そうです」とは答えることができませんでした。答えの代りに、自分がどうして水の中に入れないのか、こんこんと説明します。一つは自分を助けてくれる人がいないため。もう一つは、ここに集まる誰もが、自分の病気が癒されることしか頭にないためです。この二つのことのために、良くなりたいという最初の希望さえ薄れてしまっていたようです。希望が押しつぶされそうなとき、キリストはわたしたちの目を最初の希望へと向けてくださいます。

 今朝の言葉…「良くなりたいか」ヨハネによる福音書5章6節