2014年5月10日(土)狭い門

 いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 イエス・キリストはあるときこんなことをおっしゃいました。
 「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。」

 「狭き門」といえば、難関な試験を突破して、選ばれた人たちだけが入れる特別な門というイメージがあります。もし、天国に入るために試験があるとすれば、いったい誰が合格できるのでしょう。
 しかし、イエス・キリストがおっしゃる「狭い門」とは、合格点が高すぎる難しい試験のことではありません。また競争率が高すぎて、限られた人しか入れない門ということでもありません。そうではなく、滅びに通じる門が広くて、そこから入ってしまう人が多いことと比較して、命に通じる門は狭いとおっしゃっているのです。

 救いに通じる門も道も、狭すぎて細すぎて、見出すこと自体が難しいとイエス・キリストはおっしゃいます。みんながそっちへ行くから安心、という安易な考えこそ疑ってみる必要があります。イエス・キリストは、わたしたちが大丈夫と思い込んでいる道を、ほんとうに大丈夫かと問いかけていらっしゃるのではないでしょうか。

 今朝の言葉…「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」マタイによる福音書7章13節、14節。