2016年12月31日(土) 勝海舟と聖書

 お早うございます。魚本です。今年も最後の一日となりました。
 今朝は、時代を切り開いた男、勝海舟、と聖書について考えたいと思います。
 公ではないかも知れませんが、海舟は、キリストへの信仰を表しています。
 先ず、息子梅太郎もそのアメリカ人妻クララ・ホイットニーもクリスチャン。
 クララの母アンナのお墓が東京の青山霊園にあります。その信仰に感動した海舟は、墓石に聖書のことばを刻んだのです。現代語では、「義人(正しい者)は信仰によって生きる」ということばです。ローマの信徒への手紙(1章)からです。

 海舟は明治32年(1899年)に亡くなりますが、クララは手紙に残したことがあります。「勝氏が亡くなる2週間ほど前、兄のウィリスは、勝氏の口から直接、『私はキリストを信じる』と、はっきり聞いたと言います」と。

 オランダ語を駆使(くし)した海舟が、幕末、長崎海軍伝習所にいる間(1855〜1859年)、安政2〜6年、熱心なキリスト教徒オランダ人武官に教わります。後にオランダ外務大臣になった、カッテンディーケと言う方です。その礼拝している風景に接し、その家を来訪し、(まだキリシタン禁制の時代)讃美歌を最初に邦訳した日本人は、海舟です。

 「信仰がなければ、神に喜ばれることはできません」とも、聖書(ヘブライ人への手紙11章)にあります。いかがでしょうか。
 有難うございます。