2006年11月12日(日)蜘蛛の糸

おはようございます。山田教会の泥谷ちひろです。

私共の次男が九州の福岡に住んでいた頃、訪問した時に玄関に1メートル余りの棒切れが置いてあったので、何故だろうと思い、聞いてみました。すると、毎朝ドアを開けて一番にすることは、その棒を回りに振り回すことで見えない蜘蛛の巣又は蜘蛛の糸を除くためであったというのです。

土佐山田の山田教会にも、黄色と赤の縞模様のじょろうぐもがお庭に沢山います。玄関口のドアを開けた所や門に行く途中の通り道にきまってそのじょろうぐもが巣をはる場所があり、巣を支えるために糸を長くして固定しているのです。邪魔にならない所にある場合は、蜘蛛の上手な巣作りに感心して見とれていることもあるのですが、蜘蛛の糸は見えないので知らずに歩いていたら顔にまともにひっついたりして思わずヒャーと大声を出してしまうことがあります。ですから同じように棒をふり回しています。

私たちが普段生活をしている時に実際の蜘蛛の糸でなくて、そうそう見えない蜘蛛の巣にひっかかってしまう場面はないでしょうか。特に若い人たちが何も知らない無知な状態で援助交際をするとか、薬物に手を出して止められなくなること等があります。そういうことでなくてもうまい話にのってしまって大変なめにあったり、何も悪いように思えなくて、お稽古ごとなどをやっている中にそこから抜け出せなくなる、そんなことはないでしょうか。分別をわきまえることは大切です。

この世では実に多くのことが、蛇がアダムとエバを誘ったようにうまく誘っているとお思いになりませんか。聖書にはこう書いてあります。旧約聖書の創世記3章です。「主なる神が造られた野の生き物の中で最も賢いのは蛇であった。蛇は女に言った。「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか。女は蛇に答えた。「わたしたちは園の木の実を食べてもよいのです。でも、園の中央に生えている木の実だけは、食べてはいけない、死んではいけないからと、神さまはおっしゃいました。」蛇は女に言った。「決して死ぬことはない。それを食べると目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ。」

今読みました「それを食べると目が開け、神のように善悪を知るものとなる」というように、実際科学の分野での発展は目を見開くような素晴らしいものが次々と出て来ています。ところが、今や人間は神のようになり、神さまがお造りになった惑星の中で、最も美しいといわれているこの地球を破壊するようなものを作っています。又、地球をさんざん汚して、経済力のある人は火星に移住しようと考えているのでしょうか。とんでもないことです。そのことは武器とか科学その物が悪いのではなく、人間の根源にある罪が恐ろしい行動に走らせて行くのであり、神のようになった人間が恐ろしいことをするのです。

私たちは様々な、何も悪いことではないように見える誘惑−蜘蛛の糸のような透明の誘惑物に対していつも分別をもって冷静に判断しなければならないと思います。
旧約聖書の箴言は知恵の書と言われていますが、最初の方からお読みになることをお奨めいたします。