2011年7月3日(日) 脳が若い人はどんな人?

 おはようございます。南与力町教会の山村貴司です。

 最近、脳科学研究者の石浦章一さんが、「脳が若い人と老けている人がいる。一体両者の何が違うのか?」という研究書を出しています。その本によると、「人は年が若いからといって脳が若いとは限らない。逆に、年を取っているからといって脳が老けているとも限らない。年を取っていても脳がとても若い人もいれば、年が若いのに脳が大変老けている人もいる」そんなこと、言っています。そして、先生はその本で膨大なデーターを分析した結果、「一体どんな人の脳が若いのか?脳が若い人には一体どんな特徴があるのか?」ということを明らかにしてくれています。

 それによると、脳の若い人の特徴の第一は、「好奇心が強い」ことだそうです。先生によると、脳が若い人はいろいろなことに好奇心を持っている人だそうです。脳の若い人の二つ目の特徴は、「楽天的」な性質を持っていることだそうです。先生はここで、あまり小さなことにくよくよせずおおらかな性格を持っている人の脳、そういう人の脳は若いのだと言っています。そして、脳の若い人の三つ目の特徴は、「社交的」な性質を持っていることだそうです。先生によると、一人ではなくたくさんの人との交わりを楽しんで生きることができる、そういう特質を持っている人の脳は若いのだそうです。そして最後の四つ目の特徴は、「努力家」という特質を持っていることだそうです。それによると、何事にも一生懸命に努力をする徳質を持っている人の脳は若々しいのだそうです。
 このように、先生はこの本で、脳が若々しい人にはそのような四つの特徴があることを指摘しています。

 さて、今日どうして私がこれを取り上げたのかというと、これらの四つの特徴はみな、神を信じる者に与えられる特徴と一致すると思うからです。
 第一の「好奇心」。私は神を信じる者は「好奇心」が強められると思います。なぜか。それは、神を信じる人はいつでも自分を超越した偉大な真理に相対しているからです。人は、自分を超越した偉大な真理に相対しているときその好奇心が強められるのだと思います。
 また、神を信じる人は「楽天的」になると思います。なぜなら、神を信じる人は人生に起こり来るすべてのことが神の御手に置かれている。人生の全てのことが神の手に守られていることを知っているからです。人は、人生の全てが神の御手に置かれ、神の御手に守られていることを知るとき、楽天的になるのだと思います。
 さらに、神を信じる人は「社交的」になると私は思います。なぜなら、神を信じる人は聖書に従って隣り人を愛そう、隣り人を自分のように愛そうとするからです。人は、隣り人を愛そう、隣り人を自分のように愛そうとするとき、社交的になるのだと思います。
 そして終わりに、神を信じる人は「努力家」になると私は思います。なぜなら、神を信じる人は人生の究極の目的を知っているからです。人生の究極の目的、それは地上に愛と平和の国を来たらせること、地上に神の国を来たらせることです。人は、地上に愛と平和の国を来たらせ、神の国を来たらせるという人生の究極の目的を知るとき真の努力家になるのだと思います。

 このように、神を信じる人は神ご自身から様々な恵みの賜物が与えられています。そして、神ご自身の命に養われて、自分の内なる人に様々な実を結ぶようになるのです。ヨハネによる福音書15章にあるイエス・キリストの言葉をお読みして、終わります。
 「わたしにつながっていなさい。そうすれば、あなたがたは豊かに実をむすぶようになる。」